虫歯の治療は、虫歯に侵された部分を削り取って、その穴に代わりのものを詰めるのが主な方法です。
■ 虫歯の穴が小さければ、CRという歯と同じ色の樹脂を詰める方法が一般的で、これですと
1回
の治療だけで終わります。(保険で一ケ所につき1000〜1500円程度です。)
■ もう少し大きい虫歯ですと、歯を削って型を取り、銀歯を詰めるようになります。これはほぼ
2回
で終了します。
■ さらにもうひと回り大きい虫歯ですと、歯を削る部分が多くなって神経に接近するため、歯髄の保護剤が必要になります。しかも穴を詰めるのではなく、歯の周囲を削って、上から冠を被せる形になりますので、通常
3〜4回
の治療を要します。
こうした白い詰め物や金属の被せ物は、その材質によって、一部保険の効かないものがあります。その際当院では、削る前、治療を始める前に担当医から説明を行ない、患者さんが納得できる形で治療を進めますのでご安心下さい。
上記のように、虫歯というのは、大きさや場所、深さによって、治療に要する期間、値段もまちまちです。しかも虫歯は歯の侵蝕状況によって、痛みを感じる時期と痛みを感じにくい時期があります。みなさんは痛みがなくなると「虫歯が治った」と思いがちですが、これは大きな間違い。お腹が痛い、頭が痛い、というのとは違って、虫歯は自然に治ることはありません。ただ痛みが出ないだけなのです。ですから虫歯かな?と思ったら、できるだけ早く来院して下さい。発見が早ければ早いほど、虫歯は短期間で安く治療できます。
虫歯の発見が遅れると、虫歯はやがて歯の神経に達します。あるいは、過去において神経を治療した歯が、再び細菌に冒されることもあります。
こうして根の治療が必要になった場合、根の入り口まで歯を削ったあとに、リーマーというトゲのついた針のような道具で菌に汚染された部分をホンの少しづつ取り除き(0.2〜0.3mmという単位です)、消毒を施していきます。奥歯では根が3〜4本に分かれていることもあるので、一本づつ、ていねいに消毒していきます。
この治療は、早ければ
1〜2回
の通院で次のステップに移ることができます。しかし、根の中が強い細菌に冒されているケース、あるいは根の治療の途中で来院できなくなり症状を悪化させたケースなどでは、一本の根の治療に
一年近く
を費やした例もあります。また、患者さん個々の治癒力の違いが表れやすいところでもあり、皆さんが「なかなか治療が進まない」と思われるのが、大抵この根の治療のようです。
歯を削る
→
根の中を薬で消毒
→
菌に汚染された神経をリーマーで 取り除く
→
再度 根の中を薬で消毒
→
仮ふたをする
→
根の中が 完全にきれいになるまで何度か繰り返す
→
根の中に棒状の薬を詰める
→
必要に応じて土台を入れ、冠などを被せる
→
終了
皆さんが「歯を抜かれる」と一番恐れているのがコレではないでしょうか。コワイうわさ話もたくさん出回っているようです。
しかし実際には、智歯の虫歯でも詰め物をして直すことができますし、残念ながら抜くことになった場合でも、5秒とかからず歯石を取るより簡単に抜けてしまうケースが少なくありません。ただし斜めに生えている場合や歯ぐきに埋まっている場合などは、少々てこずったり外科的処置が必要になってきます。時には神経にダメージを与えかねないケースもありますが、こうした時は大学病院を紹介したり、専門医が担当する場合もあります。
治療の手順としては
レントゲン等で虫歯や歯が埋まっている状態を確認します。 → 歯を抜くことになった場合は、実施日を予約していただきます。 → 当日は身体の健康状態を確認したあと、ゼリー状の表面麻酔を塗り、そのあと麻酔の注射を打って抜歯を行ないます。 → その日は5〜15分間ガーゼを噛んで止血したのち、帰宅となります。
※当日の運動、飲酒、入浴はお控え下さい。基本的に翌日消毒に来ていただくことになっています。
歯槽膿漏は虫歯とは違い、あまり大きな痛みを感じることはなく、20歳台後半くらいから徐々に進行していきます。でも症状が悪化してくると、歯が揺れて歯ぐきから血が出たり、口臭がひどくなったりし、最後には歯がグラグラになって抜け落ちてしまうコワイ病気なのです。しかも、症状の重さに違いはあるものの、なんと日本人の約80%がかかっているという状況です。
歯槽膿漏の治療には根気が必要で、日々のブラッシングが重要になってきます。突然起きる病気ではない分、直すにも時間が必要なのです。
例えば、歯槽膿漏の主たる原因は歯石ですが、皆さんは歯石なんか簡単に1回の通院で取れると考えていませんか? もちろん時間をかければ物理的には可能ですが、現在は日本歯周病学会(歯槽膿漏の学会)のガイドラインでも、世界的な流れでも、そうはなっていません。まず最初に歯ぐきの状態を検査し、それに基づいて計画的に歯石を取ったり歯を磨いたりしたあと、最後にもう一度チェックする方法が主流なのです。
日本の今の保険制度でも、この検査を必要としています。ですので、初めての軽い症状の場合でも
3回
くらい、悪化してしまった場合は
5〜10回
程度来院していただき、歯ぐきの中まで治療しなければなりません。
さらに
3〜6ヵ月に一度
は定期的に来院して、家での磨き残しや付着した歯石を除去したり、メンテナンスしていく必要があるのです。
こうした処置は、歯科医師の監督下で、患者さんと歯科衛生士が中心になって根気よく直していかなければなりませんが、本当にキッチリと行なうと見事に症状が改善され、今まで固いものが噛めずに困っていた方でもバリバリ食べられるようになります。ですから、少しでも長くご自分の歯で食べていただけるよう、当院でも治療に力を注いでいます。