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電動歯ブラシ
 

電動歯ブラシ


基礎知識

◆ プラーク・コントロールについて
最近、TVコマーシャルでも頻繁に聞くようになった「プラーク・コントロール」という言葉。
この「プラーク」とは歯垢のことで、歯の表面にネバネバと付着している細菌の塊を指します。
これを放っておくと虫歯や歯周病の原因になるのです。ですから、理論的にはこのプラークを完全に除去してしまえば
虫歯や歯周病の心配はなくなりますが、実際にはそれはあまりに困難です。そこで、プラークの除去と新たなプラークの形成抑制・付着防止を目的とする「プラークコントロール」の考え方が生まれました。

広義でのプラークコントロールには、唾液の自浄作用や食物の性質(自浄・含有物)などが関わってきます。しかしもっとも重要なのは、皆さんが自分の意志を以て行なう家庭でのセルフケア、すなわち日々の歯磨き(ブラッシング)です。
これほど簡単で、しかも大きな効果を期待できるのは、ブラッシングをおいて他にはありません。

ただ、そのブラッシングを効率的に行なうためには、歯科医院で医師や衛生士の指導を受ける必要があります。  すでに確立されているブラッシングの方法を学ぶだけでなく、自分の歯の大きさや形、歯並び、歯質によって、自分に合った歯ブラシを選んだり、自分の口にはどんな磨き方が適当かを選ばなければなりません。
また、自分の歯磨きのクセを知り、磨きにくい箇所、注意して磨かなければならない箇所などを知っておくことも大切です。

でも、これらを充分に身につけたとしても、常に100%の除去と予防を実践することは不可能です。なぜなら歯肉縁下や歯周ポケットのように、歯ブラシが届かない歯と歯肉のわずかな隙間にもプラークが発生するからです。
そのためにも歯科医院での定期検診が不可欠ですし、歯石除去(残存した歯垢が固まって石灰化したもの)も行なわなければなりません。
完璧なプラークコントロールとは、それほど難しいものなのです。



電動歯ブラシの必要性

効率の良いプラークコントロールを行なうために、 最近ではいろいろなツールが発売されてきました。 
・デンタルフロス
・歯間ブラシ
・糸ようじ・洗口剤 等など

このうちのどれが優れているかではなく、自分の口腔内の状況に照らして適切なモノを選び、 歯ブラシと併用していくのが一般的です。

そんな中、ここ数年で急に普及したのが電動歯ブラシ
欧米の高級ホテルでは部屋に備え付けてあったり、ホテル内の売店にも置いてあるそうですから、きっと日本以上に普及しているのでしょう。
従来はなかなか高価な製品ばかりでしたが、今では携帯にも便利なようにコンパクトなものが増え、アチコチのコンビニエンスストアにも 陳列されるようになりました。
使いやすさも以前に比べて格段に向上しており、デザインも洗練されてきています。

率直にいって、皆さんが最初に電動歯ブラシに興味を持った動機は、単純に「楽に磨けそう」とお考えになった方が多いと思います。 確かにある意味でそれは正解、電動歯ブラシは自分の腕を動かさずとも、プラークを除去し歯面をツルツルにしてくれます。また歯の裏側などブラッシングの技術が必要な箇所でも、 電動歯ブラシは威力を発揮します。

でもその反面、使い方を間違えれば、電動による圧倒的な作業量によって歯肉を傷つけたり、 歯面を磨耗させてしまう可能性も小さくありません。
さらに「電動で磨いてくれるから…」という安心感から、かえってブラッシングが雑になってしまうケースも 少なくないのです。

肝心なのは、通常の歯ブラシ、電動歯ブラシ、そのどちらにもそれぞれ長所短所があり、 それに見合った使用法があるということ。
お年寄りや障害者の方、腕にケガをした時など、上手に歯ブラシを使いこなせない場合は電動をお勧めしますが、 必ずしもすべてに於いて優れているわけではないのです。
完璧なブラッシングを目指す方は、電動歯ブラシで磨いた後、通常の歯ブラシで 細かいところの仕上げをする人もいます。

すべてはあなたの使い方次第なのです通常の歯ブラシと同様、電動歯ブラシをお使いになる前にも 歯科医師や衛生士に相談されることお勧めいたします。



電動歯ブラシの種類


電動歯ブラシは通常、その運動法則によって3つのタイプに大きく分けることができます。
★ 往復タイプ 通常の手磨きによる往復運動を電動に置き換えたタイプ
★ 磨くタイプ ブラシ・ヘッドがカップ型になっており、それを回転させて磨くタイプ
★ 取り除くタイプ 音波を使用したブラシ・ヘッドの微細運動により、歯垢を取り除くタイプ

歯ブラシに音波を使うと聞いてビックリした方もいらっしゃるかも知れません。
しかし眼鏡屋さんに超音波洗浄器が置かれているように、歯科の現場でも超)音波は様々な用途に使われ、 今や必需品になっています。
「音波」とは、人の耳がとらえることのできる周波数20〜2万ヘルツの音のこと。
そして「超音波」とは、人には聞こえない周波数2万Hz以上の音を指し、大きな振動エネルギーを持っています。
これが虫歯菌の連鎖( ミュータンス連鎖球菌)を破壊し、歯垢を取り除くのです。

最近では、上記の運動を複合的に取り入れたハイブリットな電動歯ブラシも増えています。

また、電源にも電池式・充電式があり、携帯用のコンパクトな製品が数多く出てきました。
しかし問題なのは、そのどれもが完璧な歯垢除去能力を持っているわけではないということです。
そして上記のような運動能力の要因だけでなく、ブラシ・ヘッドの大きさや形状によっても、 その効果の程度がかなり違ってきます。
ですから、使いこなしの技術を云々する以前に、自分のお口の状態や歯列に合った電動歯ブラシを 探すことが重要なのです。
 

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